3.著作者

1.創作者
(1) 著作物の創作を行った者
著作者となるのは著作物を「創作した者」である。他者が口頭で話したものでも、著作物として評価され得る。
(2) 著作者として法的保護を受けるために、行政官庁への届け出などの手続きは一切必要ではない。
(3) 著作物を創作した者が著作者になるという原則は、契約により変わるものではない。しかし、著作者Aが、著作権を譲渡することは可能である。

2.共同著作
(1) 共同著作物の要件
①創作的寄与の融合
2人以上の者が協働して創作した著作物であって、その各人の寄与を分離して個別的に利用できないものを「共同者作物」といい、それらの各著作者を「共同著作者」という。
②集合著作物、結合著作物
共同著作物は、関与した複数人の創作活動が、一つの著作物に融合するものをいう。(例)章が別の人によって書かれている本
(2) 共同著作物に係る権利の行使
①著作者人格権の行使
「行使」とは、著作者人格権の内容となる行為を主体的に行うことをいう。共同著作物の著作者は、そのなかから代表者を定めることができる。
②共同著作権の行使
共同著作権の行使は全員の同意を得なければならない

3.法人著作(職務著作)
(1) 法人著作の趣旨
時差愛の創作活動を行った従業員などの者が、職務上創作するものについて、当該従業員などの雇用主である法人や使用者が一定の要件のもとに著作者になる。
(2) 法人著作の要件
①法人などの発言に基づくものであること
著作物の創作についての意思決定が、直接的または間接的に法人などの判断に係ること(上司の命令)
②法人などの業務に従事する者が職務上作成するものであること
・職務に従事する者・・・法人と作成者に雇用関係があること(あくまで基本)
・職務上・・・勤務時間の内外を問わず、自己の職務として作成すること
③法人などが事故の名義で公開するものであること
④作成時の契約、勤務規則その他に別段の定めがないこと
⑤プログラムの例外 プログラムには③の公開が必ずしも必要ではない

4.映画の著作物の著作者・著作権者
(1) 映画の著作者
映画は、共同著作物である。しかし、著作権は映画製作会社に原則として帰属する(法的譲渡)ことになっており、実際に権利行使できるのは著作者人格権と当事者間の契約による債権的事項である
(2) 映画の著作権の法的帰属
著作者に原則的に著作権が発生すると同時に、法律上当然に映画製作者に移転することである(法的帰属)。なお、「映画製作者」とは、映画の著作物の製作に発意と責任を有する者をいう。
スポンサーサイト



2.著作物

1.著作物の要件
定義・・・思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、芸術、美術または音楽の範囲に属するものをいう

(1) 思想・感情の表現
自然界の事象や現象、社会的事実を素材として文章を作成したり、表・グラフ、統計資料などとしてまとめ、その目的に沿うように工夫して表現されていれば、表現物の対象として保護の対象になり得る。
(2) 創造性
著作者の個性が創作行為に表れていればよい
(3) 表現物としての存在
(4) 文芸・学術・美術・音楽の範囲
知的・文化的精神活動の所産全般を指すものである
(5) 固定媒体と精神的存在
他人が所有している書物を盗んだり破ったりすれば、窃盗罪や器物破損罪に問われるが、著作権侵害にはならない。

2.著作物の種類
(1) 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物(1号)
事実の伝達に過ぎない雑報及びジジの報道は、著作物に該当しない。
(2) 音楽の著作物(2号)
音楽家の即興演奏も著作物に含まれる
(3) 舞踏または無言劇の著作物(3号)
振り付けも著作物である
(4) 絵画・版画・彫刻その他の美術の著作物(4号)
キャラクターの法的保護に関しては、姿や形が絵画として表現されているものは著作権法の保護の対象となる
●実用美術の保護
実用品に利用されているデザイン(応用美術)は、産業財産権制度の「意匠法」であると基本的には理解されているが、明確ではない。
(5) 建築の著作物(5号)
どの程度の芸術性があれば「建築の著作物」となるかは、明確ではない。
(6) 地図・図面・図表・模型など(6号)
(7) 映画(7号)
●ビデオゲームの映像
ビデオゲームの画像は著作物ではあるが、頒布権はゲームソフトが適法に譲渡された後は消滅している。例えば、中古販売は、頒布権に及ばない。
(8) 写真の著作物(8号)
(9) プログラムの著作物

3.2次的著作物
(1) 翻訳、編曲、変形(絵画を彫刻にする)、翻案(小説をもとに脚本を書く)
(2) 原著作物の著作者との関係
二次的著作物を作成する場合には、原著作物の著作者の許諾が必要である。また、二次的著作物が創作されたからといって、元の著作者の権利内容が制約されるものではない。

4.編集著作物
(1) 編集物を構成する個々の素材の「選択」や「配列」の創造性に着目して、法的保護が与えられている。しかし、アイデアではなく、具体的に表現されたものをさす。
①選択・配列の創造性
小節リストは認められない。しかし、配列に独創性や新規性を要求されるものでもない。
②編集著作権の固有性
相当数の素材を収集し、選択し、配列したものを「編集著作物」という概念で捉えるべきである。
(2)編集物と構成素材との関係
ある著作物が編集物に収録されても、当該著作物に係る権利が何ら制約を受ける者ではない

5.データベースの著作物






プロフィール

Mikami Kako

Author:Mikami Kako

おことわり

保育士・図書館司書に関しては、旧システムによるものなので、現在のもの科目編成や内容にずれがあります。放大についても閉講科目が含まれます

クリックすると開きます

シンプルアーカイブ

検索フォーム