日本人と妖怪

特別講義 小松和彦(文化人類学者)

「妖怪」という言葉は井上円了(東洋大学創設者・哲学者)が名付け親である。
1、妖怪のレベル

レベルA・・・現象妖怪。音だけ聞えるものなど。例:あずき洗い
レベルB・・・存在妖怪。現象妖怪の原因を鬼や河童などの固有名詞を用いる
レベルC・・・現象妖怪を目撃したと言ったり、絵に描いたりする

この「レベルC」が日本の妖怪の特徴。
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鳥山石燕『画図百鬼夜行』より
「幽谷響(やまびこ)」
現象であるゆえに、存在であり、造形されたもの


2、妖怪変化史の足跡
「もののけ」・・・アニミズム的思想(「もの」に「霊」が宿る思想)

■古代・・・自然の驚異


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土蜘蛛草紙

■中世・・・器物の妖怪化(付喪神)。造形妖怪の登場


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百鬼夜行絵巻(室町時代:作者不詳)

付喪神(つくもがみ)が流行した背景には、当時技術の発達により工具や日常用具を大事にしなくなった民への戒めがある。百鬼夜行には人間スタイルの妖怪の中に付喪神がいる。

■近世・・・妖怪の図鑑化・妖怪の娯楽化


代表絵師:鳥山石燕(とりやませきえん)
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左から「琴古主」「かまいたち」「ろくろ首」
石燕は妖怪の現象や存在に関わらず、想像した妖怪を絵に描いた。

■近代・・・妖怪の撲滅・西洋の科学、合理的思想の浸透


明治以降、妖怪はどんどん文化の隅に追いやられる
・妖怪研究が出来なくなる
・妖怪を扱う本は低俗と評価される

■現代・・・文化としての妖怪を再評価?


代表絵師:水木しげる
水木しげるは独創的な作家だとおもわれがちであるが、石燕の影響をうけ、歌川国芳の影響を受けている。
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歌川国芳の画                水木しげる「がしゃどくろ」

現代において妖怪は必要ではないが、文化としての妖怪は必要であり、学問として位置づけるべきだと考えられている。
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メスによるオスの選り好みについて(選好性)

動物行動学('09)より抜粋:SATOKOさんに捧ぐ 笑)

性選択がオス側に非常に強く起こっている背景には、繁殖のために異性を求める行動において、メスがオスを選り好みするほうが、オスがメスを選り好みするよりもずっと強いことがあげられる(フィッシャー:1930)この事実に基づく、4つの説

Fisherの「ランナウエイ(行き過ぎ)説」
メスをひきつけるためオスが取る派手な形態や甲高い声などは、天敵を誘引してしまうことにもなる。つまり生きる上でのバランスを欠くことになる。生存能力を低下させるようなオスの形質は自然選択では不利であるが、このような形質をメスが選好する形質がある限り、オスの繁殖可能性が増す。


Zahaviの「ハンディキャップ説」
メスに選ばれるオスの形質は最初から生存上不利である(ハンディキャップ)。それを保持してもなお生存してこられたほど、そのオスのほかの形質は適応的であるため、そういうハンディキャップを保持するオスを選好するメスの性質が進化したのだ。


Weatherhead&Robaertsonの「セクシー・サン説」
メスの選好性に関して、「息子のセクシーさによって孫が多くなる利益と、派手なオスをを選ぶことによって子の数が減少する不利益とが、バランスをとる点で安定している


Hamiltonのパラサイト説
オスの派手な形質は、そのオスが寄生虫や病気にかかっていないことの証である。そして今なお健康であることを表している。メスは表現型の派手さを選好しているが、実はそれを手がかりとしてオスの繁殖力を選好しているのである


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SATOKOさん、やっぱり男は見た目ですよ(爆)

モーツァルトがあなたを癒す~謎解き!音楽療法~

【音楽療法とは】
①音楽がもつ生理的な働き(リズム)
音楽を聴いて身体を動かす⇒筋肉運動が活発になる

②音楽がもつ精神的な働き
懐かしい曲を聴く⇒心が穏やかになる

③音楽がもつ社会的な働き
音楽を介して知らない人同士が仲良くなる[/引用]
音楽療法とは、これら3つを「意図的に」もちこむこと。娯楽や単なる音楽鑑賞ではない

【音楽療法の音楽の種類】
①心地よい音楽を聴く・・・受動的なパターン
②楽器の演奏など・・・能動的なパターン
これらを組み合わせると色んなことがおこる

【モーツアルトを聴いた場合におこること】
血圧が安定する・内耳の働きが改善する。便秘の改善・安眠・ガン患者の免責細胞の機能を高める・花粉症(アレルギー)の改善(血行がよくなる)

【研究のもとになる理論】
トマティス理論(人間の神経にある周波数の音をあてると改善する)が真実であれば、副交感神経(身体がリラックスする神経)に音楽が影響を及ぼすことが可能なのではないかという仮説に基づき研究をする。

【研究の仮説】
副交感神経が分布している場所および神経の出口(延髄)と脳下垂体に波及する音楽の周波数をみつけ、エビデンスを得れば、音楽として交換神経にブレーキをかけることができるのではないか。

【研究の方法】
「音」「ピッチ」「倍音」「テンポ」「ゆらぎ」で最適な数値を示し、モーツアルトの曲を選別する。

【研究の結果】
①K.625



K.458「狩り」第2楽章:3500~4200という高い周波数が多く含まれている・弦楽器の倍音が豊富である⇒血管が拡張するので手が暖かくなる

ディヴェルティメントK.136第2楽章:ビブラート(ゆらぎ)が多い。一定のフレーズ・テンポの繰り返し⇒副交感神経を刺激する。涙腺を刺激する
ただし、モーツアルトだけが効果的というわけではなく、効果的な曲がモーツアルトに多いということである。

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Mikami Kako

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