第1章 精神保健の意義と目的

1、精神保健の概要

1、精神保健の目的
・精神的健康の維持増進
・精神疾患をはじめとする精神的不健康(不適応状態)の予防、早期発見および治療

2、精神保健の歴史と担当分野
18世紀にフロイトが精神障害原因・治療の中に精神分析学を導入した。しかしまだ、精神保健の思想は導入されていなかった。
20世紀に最初に精神保健の発展に寄与した精神医学者ヒーリーは、罪を犯した子供を罰するのではなく、予防のための教育指導が必要であると考えた。
その後、ピアーズが治療教育の先駆となる。

2、精神保健の研究分野
児童精神医学・発達心理学・臨床心理学・児童社会学など
文化人類学・脳神経学・行動学などとの関連も有る

3、心の健康と精神保健の考え方

1、心の健康の定義
■WHOによる健康の定義
健康とは、身体的・精神的および社会的に完全に良好な状態であって、単に疾病や虚弱ではないと言うことではない
このことから、健康的な心の状態とは、明らかな精神疾患がなく、精神的・情緒的に安定しているとともに、社会的にも充分適応している状態であることを言う
①適応・・・個人が周囲の人や環境と適切な関係を維持するとともに、安定が保たれている状態
②不適応・・・上記のような調和が崩れ、不安や緊張を強いられる不満足な状態

2、心の健康維持
①身体的な健康状態
②人間関係を中心とした周囲の環境
③個人の適応能力(器質的な障害も含まれる)

4、子供と健康保険
■子供にとっての精神保健
・年齢に応じた精神的発達をとげることを目的とする
・成長段階に応じた関わり方が必要である
・周囲の環境に大きく影響されやすい
・乳幼児の精神的環境は、その後の精神保健に大きく影響する
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第2章 脳神経機能と精神発達

1、神経系の分類
神経系の最も重要な働きは、刺激を伝えることである

2、中枢神経系の構造と機能
脳が体重に対して占める重量は、成人で2%、新生児で10%。
脳の重量的な発育は乳幼児に著しく、生後半年で出生児の二倍、4~5歳で成人の80%、7~8歳で成人の90%になる。

1、大脳
大脳皮質のみが精神的な機能を含んでいる
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■大脳皮質
①新皮質・・・言語活動・精神活動のような人間的な活動を支配する。動物にはなく、子供は未発達
②旧皮質(古皮質)・・・自律神経の調整、統合

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■大脳半球の区分
①前頭葉・・・感情・想像・推理・計画・言語・随意運動
②頭頂葉・・・体感感覚・認識
③側頭葉・・・聴覚・記憶機能
④後頭葉・・・視覚

2、小脳
手足の複雑で敏速な運動をスムーズに伝えるよう調節を支配している。
体のバランスを保つ

3、間脳
視床と視床下部からなる。
■視床・・・皮膚・粘膜・筋肉に与えられた刺激を刺激として、視床下部や大脳皮質に伝える役目をする
■視床下部・・・自律神経の中核。体温調節・摂食調節・情動行動も支配する。ホルモン分泌にも影響を与える

4、脳幹
呼吸・心臓の活動・体温調節など生命に関する重要な役割を果たしている
■中脳(四丘体)・・・上丘は視野、下丘は聴覚の調整を行う
■橋(錐体路)・・・運動を命令する神経線維が通っている
■延髄・・・自律神経の中枢が多数存在する

5、脊髄
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■前柱・・・運動神経
■後柱・・・感覚神経
■側柱・・・自律神経系
に属する神経細胞がある

3、神経細胞と神経伝達
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■髄梢(ズイショウ)=ミエリン梢・・・神経線維の中心
この髄梢が出来ていく過程を「髄梢化」といい、胎児期の後半から始まり、これにより多くの神経細胞が機能を発揮する。
神経細胞の数は出生後から増加はしないが、シナプスの形成が複雑になり髄梢化が進むことによって精神活動が発達していく。この発達はほぼ20歳で終了する

第3章 心の健康に影響する要因

1、基本的欲求
■生理的欲求・・・呼吸欲・食欲・排泄欲・睡眠欲・活動欲・性欲
■社会的欲求・・・社会生活の中で起こる欲求
生理的欲求の満足→安全の欲求→愛情と所属の欲求→社会的承認の欲求→自己実現の欲求
と変化する

2、適応・不適応
何かの欲求を満たそうとする→阻止するものが表われる→生理的・心理的に緊張状態になる・・・この感情が適度であれば適切な解決を図ることが出来る=適応
これが出来ないのが不適応

3、欲求不満
1、欲求不満の原因
①物理的要因・・・時間・空間・気候などの条件のこと
②経済的要因
③社会的要因・・・社会の風習や偏見、社会や集団の規則、法律などによるもの
④個人的要因・・・個人の要求水準が高すぎる・個人の能力不足

2、欲求不満耐力(フラストレーション・トレランス)
欲求不満が過剰であったり、逆に周囲から溺愛されているとこの能力は養われにくい。

4、適応規制(防衛機制)
適応規制とは、欲求不満を合理的な方法で解決できなかった場合に、心理的緊張や不安、葛藤によって自我が崩壊するのを防ぐために起こる心理的働きを言う

1、欲求不満の合理的な解決
・障害を積極的に解決する
・代理の目標を設定する
・欲求不満の水準を下げる
・障害を避けるための迂回経路を設ける
・対立する欲求のひとつを整理する

2、様々な適応規制
①代償・・・欲求が阻止された場合、本来のよっきゅうを容易に達成できる目標に置き換える
②補償・・・何らかの劣等感や弱点があり、そのために達成できない欲求が有る場合、他の面で他人より優越することによって、自我が傷つくのを防ぐ
③昇華・・・直接的に実現することが不可能な要求を、社会に受け入れられ、人々の役に立つ形に変えて実現することで満足を得る
(例)弟妹のいない子が近所の小さい子の面倒を見て、周囲から感謝されて満足を得る
④同一視(同一化)・・・自分と似た人物や自分の欲求を実現してくれる自分物と自分を同一化する
(例)アニメのヒーロー
⑤合理化・・・欲求が阻止されたとき、原因を他人のせいにすること。
・相手の価値を下げる(すっぱいぶどうの論理)
・自分の関わりの有るものの価値を上げる(甘いレモンの論理)
⑥投射・投影・・・自分の持っている人から歓迎されない願望や想いを他人のものと考え、それを非難したり責めたりすること
(例)実際には自分が相手を嫌っているのに「自分はなんとも思わないが相手が自分を嫌っている」と思い相手を非難する
⑦抑圧・・・法律・道徳・社会習慣・家庭習慣などの影響を受け、欲求が阻止されたと言う結果を心の中に閉じ込めること→爪かみ・指しゃぶり・食欲異常などになる
⑧反動形成・・・抑圧した自分の衝動や願望とは正反対の行動をとる
(例)他者に対する敵意を抑え親切にふるまう
⑨攻撃・・・攻撃的反応
⑩退行・・・欲求不満に陥ったとき、実際年齢の発達段階より前の段階に後戻りしたり、外界の刺激に拒否的な態度を示す
(例)赤ちゃん返り
⑪逃避4つのパターン
・退避・孤立・拒否・・・実際に現実から逃げる
・別の現実への逃避・・・自分の好きなことなどに逃げる
・病気への逃避・・・病気になって現実から逃げる
・空想への逃避・白昼夢・・・非現実的な空想の世界に逃げる
⑫知性化・・・欲求不満に関する感情的側面を知的・客観的に処理する。青年によく見られる
(例)父親に対するコンプレックスを「私はエディプスコンプレックスがある」などと哲学や論理を用いて説明する

第4章 子供の発達と精神保健

1、精神的健康と発達
精神的発達に何らかの問題が有る場合には、問題行動として表われる

2、乳児期までの精神保健
乳児期・・・生後1年まで

1、胎児期
■胎児期に影響を及ぼす要因
・胎児への栄養供給の欠乏
・母体への物理的ダメージ
・ストレス・・・母体の長期のストレスは胎盤から胎児に送られる血液の量を減らす
・アルコール・・・アルコール分は胎児の中枢神経の働きを抑える
「出生前・出世後の発育障害」「中枢神経系の障害」「頭部・顔面部の形成障害」
(全部の場合を「胎児性アルコール症候群、1つまたは2つの場合を「胎児性アルコール徴候」という
・たばこ・・・胎児の酸素不足
「知的障害」「出生時の体重減」
・ウイルス(風疹)感染
・原虫(トキソプラズマ)感染
・有害物質(有機水銀・鉛・放射線物質など)
・一酸化炭素
近年問題視されているのはストレス・アルコール・たばこである。

2、新生児期
■出生時
・仮死などの酸素欠乏状態
・頭蓋内出血
・血液型不適合による強度の黄疸

■出生時以降
高熱・嘔吐・けいれん・激しく泣く・動きが鈍い・・・脳障害
授乳の際の吸引力が弱い・・・何らかの障害を持っている

3、乳児期
■食事・発育
乳児期の食欲不振や発育が思わしくない場合、多くはその時の体調や個人差によるものである。
親の不安感や焦燥感が子供に影響する結果になる場合もある。

■病気
重症の病気にかかった子供や、病気を繰り返す子供に対して親が慎重になるあまり保護過剰になることがある。継続的にハンディを背負うような病気の場合は、人生に希望が持てるような精神的な指導も必要

■愛着関係の形成
授乳や抱っこなど養育者と具体的な接触頻度は、子供の心や身体の発達や性格形成に影響する

3、幼児期の精神保健
生後1年から小学校入学まで

1、幼児期の発達課題と精神保健
■エリクソン・・幼児前期の発達課題を「自律性」という。この時期に幼児のすることを養育者が禁止したり批判したりすると、幼児は自信を失い、新しいことに挑戦する力を失う。結果的に手のかかる子供になる。

2、幼児期の発達と心の問題
①運動機能の発達
②生活習慣の発達・・・過保護にすると大人への依頼心が強くなり、行動の遅い子供になる。祖父母に育てられた子や一人っ子に多い
「排泄」・・・排泄のしつけを急いで強制すると、かえって幼児の抵抗を招き、育児が困難になる
「食事」・・・自分で食事を取ろうとする時に家族が手を出すと嫌がる。偏食はあせらず対応する
③言語の発達
④社会性(3歳ごろから始まる)

3、幼児期に生じやすい心の問題
攻撃的行動・退行的行動・自閉的行動など

①登所拒否・・・年齢が低いため原因がわかりやすく、解決しやすい
■よくある一般的な原因
・食事やおやつが嫌い、量が多くて食べられない
・昼寝をしたくない
・おもちゃを一人占めしたい
・いじめっこがいる
・行事が苦手

■家庭環境によるもの
・母親が何でもしっかりと決めるので、自分の意思で決定しなくてはいけない場に対応しにくい
・親や周囲がやっていいこと・悪いことの枠組みを強いるために内向的になり、友達とうまく遊べない
・甘やかされて育っているので自己中心的。集団に入れない

②いじめ・・・小学校高学年以上とされているが、単純ないじめは幼児期後期でもある
・思いやりの有る行動を取った時に必ずほめる
・保護者が個々の子供の好き嫌いの感情を見せない
・仲間との協力やルールを遊びの中から学ばせる
・不潔さなどがいじめの原因になる場合には、家庭に改善を求め、本人には自信を持って行動することや、自己主張する働きかけをする

③事故性格(災害性格)・・・子供に対する配慮不足で起こる事故
■子供の側の原因
・注意散漫、感覚機能の障害
・判断力の不足
・情緒不安定で攻撃的、衝動的行動を取りやすい
・自己中心的行動が強い
■その子供は事故にあわなくても周りの子が事故にあう・・事故誘発児
・過保護→依存心が強い
・放任→注意力散漫
・感情が不安定な子供
・神経質な子
・能力以上の冒険をしようとする子

4、学童期の精神保健

1、学童期の精神保健
■エリクソン・・・学童期の発達課題を「勤勉」とし、その対極に有るのが劣等感であるとした

2、学童期に生じやすい心の問題
■幼児期から引きずる問題が表出する場合
■学校に入学したことによっておこる問題

①不登校・・・学校に行きたいけどいけない
登校の強制は、かえって心身の状態を悪化させ、子供の不安や緊張をさらに高める

②学業不振・・・学業不振児(アンダーアチーバー)
■子ども自身の原因
・意欲や興味の欠如
・学習動機の低さ
・基礎学力の不足
・知識・経験の不足
■学校原因
・指導方法の問題
・学習内容の高度化
・学習量の過重
・クラスの友人との関係
■家庭要因
・親子関係・家族関係の不満
・家庭の教育に対する意識の低さ

5、思春期の精神保健
12~13歳頃から15~16歳ごろを思春期という。
思春期には、自己意識の高まりから自己嫌悪に陥ったり、周囲を必要以上に気にするなど強い緊張感が生じやすい
①逸脱行動
・暴力行為
・窃盗
・性非行
・薬物の乱用
これらの非行の背景には家庭の機能不全・道徳観の低下・社会環境の悪化などがある
②ひきこもり
ひきこもりの中には統合失調症・うつ病など深刻な精神障害が背景に有る場合もある
③摂食障害(思春期やせ症)
・幼少時の親子関係の不全(幼児虐待など)
・要望に対する劣等感
・成熟の拒否
・家族への反抗
・友人の関心を引くため

第5章 家庭環境と子供の精神保健

1、家族関係と子供の精神保健

1、養育者との関係
ポールドウイン(アメリカの発達心理学者)の5つの分類
「専制型」
親・・・干渉が目立ち、命令と指示により子供を服従させようとする
子・・・最初は従順だが、自立性に欠け、依存心が強く嫉妬深い。強いものに服従し、弱いものを軽蔑する
「溺愛型」
親・・・甘やかし型で子供に奉仕する
子・・・わがままで自己中心的。すぐに癇癪を起こす。自発性・責任感に乏しく、根気がない
「拒否型」
親・・・子供を邪魔者扱いし、また強制的に命令をして従わないと罰する
子・・・強い不安感や劣等感を持ち、逃避的となる。反面強情で冷淡な性格になりやすい
「放任型」
親・・・無関心な養育態度で、子供を束縛しないが愛情も乏しい
子・・・自立心は育ちやすいが、情緒不安定で攻撃的な正確になりやすい
「民主型」
親・・・子供の欲求と興味をよく理解し、客観的な視野を持って子供の自由を認める
子・・・明るく、創造性・自発性に富み、責任感や思いやりのある性格になる

2、きょうだい関係
2人きょうだいは比較対照にされやすく、また養育者の愛情の取り合いになることからライバル関係になりやすい。

3、祖父母との関係
孫に対する過保護・過干渉が目立ち、また母親との養育態度の違いが大きい場合には、家族関係に不調和をもたらす場合が有る。

第6章 保育・児療育環境と子供の精神保健

1、保育所における精神保健

1、保育士の基本姿勢
・子供一人一人の心を受け止め、理解を深める
・子供の人権を守り、プライドを尊重する
・性別や傷害の有無に対して、差別的な固定観念を抱かせるような態度は絶対やめる
・自分の気持ちをうまく表現できない子供の気持ちを汲み取る
・不必要な禁止や指示をしない
・子供の欲求に対しては、出来る限りその場で対応する
・体罰によるしつけは、子供の心を傷つけるだけであることを自覚する

2、生活習慣などの指導における注意点
①食事・・・子供の体調や個人差によって量を加減させるメニューや室内の雰囲気を工夫する
②排泄・・・保育士が何でもするのではなく、子供の「やりたい気持ち」を尊重する

3、養育者への援助と連携
養育者との信頼関係を築くことが大事である。理解を得られない養育者でも、気持ちを受け止めながら焦らずに努力を重ねていく必要が有る

4、保育士の精神保健
①個別的留意点
・知識や技術の向上に努め、専門性を自覚する
・保育士の精神状態が子供に投影するため、自己の心身の健康を心がける
・愛情は人間関係の基本であるため、全ての子供に愛情を持って接する
②集団的留意点
・不足しがちな職員数の問題を検討し、人的・物的条件を良好にする
・研修会への参加・学習会などによって専門性の向上を目指す
・職員相互の人間関係を円滑にし、指導的立場にあるものは職員の状態を常に把握する

2、障害者保育と精神保健

1、障害児保育の理念と基本姿勢

■保育士の基本姿勢
・障害の有る子供を特別視しない。また、障害のあるなしで子供を区別しない
・子供の人格を尊重し、普通の態度・言葉で接する
・子供の障害の程度を正確に把握する
・障害の程度・内容にあった働きかけをする
・障害の有る子ともが使いにくい環境の改善や参加が困難な日常スケジュールの見直しを図る

2、障害を持つ子供への対応と注意点

■知的発達障害
理解力に問題が有るため、保育士の指示がわからなかったり、友達とトラブルになるなど、集団生活の中で戸惑うことがある。保育士は子供の障害の程度と内容を正確に把握しておくことが重要。

■自閉症・情緒障害
自閉症の子供は保育士との信頼関係を築きあげるのが困難。また、生育環境に問題があり、情緒障害を起こしている子供の場合も関係作りに難しい点がる。急いで友達と交わらせようとせず、まずは保育士との関係を深めていくことが大切である

■肢体不自由児・内部障害
医療機関・保護者との連携が重要。注意事項については保育所の全職員に徹底させるようにする

3、専門機関との連携
■障害児保育に関係する専門機関
・医療機関・・・小児科・児童精神科及びそれぞれの障害に関係する専門科
・早期療育関係機関・・・通所施設・療育センター
・その他・・・保健所・児童相談所・福祉事務所

4、教育の場における精神保健

■予防対策
①発生予防(第一次予防)
教育の現場で、精神的な健康を損ねると思われる要因を早く発見して取り除く
②早期発見・早期対処(第二次予防)
児童・生徒が送っている日ごろと違うサインを的確に掴み、問題が深刻化する前に対処する
③再発予防(第三次予防)
理解の有る環境作りが再発防止に有効

4、学校の中の精神保健
養護教諭・スクールカウンセラー・心の教室相談員

5、施設における子供の精神保健
施設において養育される子供には、母性愛に基づく身体的・精神的保育の不十分さが原因となり、身体的症状や情緒的障害が現れることも有る(ホスピタリズム)近年は消失してきている。
現在、児童養護施設に入所している子供の大半が被虐待児である。
一人一人の個性にあった緊密さの有る家庭的な処遇、家庭的雰囲気をつくりあげていくことが大事である。

6、精神保健活動と保育の連携

1、児童精神医療の現状
児童期の精神医学の専門家が少ないわが国では、児童精神期間も豊富ではない。したがって、児童精神科医・小児科医・臨床心理士・言語聴覚士・メディカル・ソーシャルワーカーなど医療・保健・福祉関係者が連携して治療に当たることが大切である。

2、地域精神保健活動
家庭・学校・職場などあらゆる活動の場に含んだ一定の地域全体で行われる活動を言う。

3、心の健康づくり
1997年「子供の心の健康づくり対策事業」を交付
①出産母子支援事業
出産前後において身体面・精神面に問題の有る妊産婦や育児不安を抱える家庭の相談を受ける
②虐待・いじめ対策事業・・・相談
③乳幼児健診における育児支援強化事業
1歳6ヶ月児・三歳児検診の際の育児相談
④児童虐待防止市町村ネットワーク事業
・児童虐待についての関係機関などの相互の情報交換・状況把握
・地域における児童虐待防止や早期発見のために、関係機関の効果的な連携
・児童虐待に関する理解を深めるための啓発活動
・その他の防止策
⑤子育てグループリーダー育成・活動支援事業
⑥健康情報の管理事業
小児期を通じた健康手帳を作成し、乳幼児期の健康状態、予防接種に関すること、小学校における健康診断などを記録できるようにする

第7章 子供の問題行動

1、情緒障害と問題行動
■情緒障害・・・人間関係による葛藤や特定の感情に強く固執するなど、環境や心理的な原因によって情緒が混乱し、身体的症状や問題行動が表われること

<狭義>
・非社会的行動・・・不登校・緘目(かんもく)・引っ込み思案
・反社会的行動・・・反抗・怠学
・神経性習慣・・・吃音・チック・夜尿
<広義>
・器質的障害・・・脳障害
・神経症・・・自閉症、知的障害

2、性格行動上の問題
問題行動の要因には、持って生まれた素質よりも、子供の性格が形成される時期の周囲の環境が与える影響のほうが大きい。
また、何らかの先天的なものや脳疾患後に表われた問題行動で、病理学的に説明されているものも有る

3、子供の問題行動の種類と対応

1、非社会的行動
■原因
①家庭内の問題
・祖父母や成人の多い家庭で、過干渉に育つと、成人への固着が生じて家庭外での対人関係を発展できない
・家庭内でわがままな振る舞いが許されている場合、集団に入ると不自由を感じる
・親が過保護や溺愛または、子供の自主的行動を抑圧するような態度を取ると、子供の自主性の発達が阻害される
・家庭内にもめごとがあると、家庭内での不安が強くなる
・親が非社交的であったり、神経質で用心深かったりすると子供がその生活態度を取り入れてしまう
・親が自分よりも弟妹の方の養育にかける比重が多いと感じてしまうと、のけもの感を持ち、家にいたがる
②劣等感
・集団の経験が乏しく、子供同士の交流方法を知らない
・運動機能の発達・基本的生活習慣の習得が遅れていると皆と遊べない
③不安や恐怖
・集団の経験に乏しく、集団に対して威圧感を感じる
・過去に集団に対して恐怖や嫌悪感を感じる体験をした
・素質的要因を基盤とした逃避的傾向が有る

■対応
程度が軽い場合・・出来るだけ集団に参加させるようにし、焦らず段階を踏む。
しかし、家庭内においても無口で消極的な子供については、専門家による遊戯療法などの治療を受けたほうがいい場合も有る。その場合は親のカウンセリングも必要である。

2、退行的行動
実際の年齢よりも、明らかに幼い子供のような行動を示すこと
・赤ん坊のように他人に依存しようとする
・泣く
・甘える
・指しゃぶり
・ツメ噛み
・指噛み
・夜尿
・赤ちゃん言葉
・かんしゃく
・拒否的態度

■原因
①過保護による場合
子供に献身的に尽くす家族がいるため、いつまでもその人を頼って自立できない。また、自己中心的態度が容認されているため、欲求不満の状態に耐えることが出来ない
②愛情の欲求が満たされていない場合
弟や妹の誕生で母親の愛情がそちらに移ると、乳幼児的行動に退行することが有る。過保護の子供は退行しやすい
③家庭の養育態度が拒否的な場合
保育所などでしきりに甘えるのは、3歳以下の場合は母親から分離された不安(分離不安)による正常な行動である
④はじめての集団(保育所など)に入ったとき
不安と緊張から来る

■対応
集団保育の中で、協調性と自律性を養うようにする。家庭内に問題が有る場合は、保護者と連携し、養育態度の改善に努める必要が有る。

3、反社会的行動
社会秩序を乱したり、社会規範に反する行動を取ることを言う。
非行行動と家庭観環境には密接な関係が有る。

■原因
①虚言(うそつき)
・他人のものと自分のものの区別がつかない(幼児の場合は、嘘という自覚がない場合が有る。これを空想的虚言という。叱らずに認識能力が発達するのを待つ
・非難や攻撃から自己を防衛するため
・親や関係者からの注意を引くため
・親への復讐や反抗のため
・大人の嘘への模倣

②盗癖
・他人のものと自分のものの区別がつかない
・放任や過保護によって、物品への欲望を抑える耐力が不足している
・収集の欲望が強く、抑えることが出来ない
・学童期以降、仲間との遊びのひとつとして、または仲間の気を引くため
・学童期以降は、親の愛情欠如への復讐として盗みを行う

③家出・放浪
・冒険欲による無断外出は、独立心が形成される幼児期に多い(発達の証拠では有るが、危険が伴うため安全に教育する必要が有る
・不快な家庭からの逃避・親の叱責に対する復讐
・精神的な障害が有る場合

④規則・約束の放棄・暴力
・家庭内で溺愛され、規律が与えられていない場合、自己中心的な行動が多くなる
・放任され、しつけを受けていない場合
・家庭内で暴力を受けている場合、情緒的にも不安定で外で暴力を振るう場合が有る

■対応
子供の反社会的行動の要因の多くは、家庭内に有る。養育者と関係書記官が協力して温かい環境作りに努めることが大切

4、習癖障害
意図的でない習慣的行動(習癖)のなかで、性格の不健全な発達や社会生活においてマイナスであると考えられるものを習癖障害という。

①指しゃぶり
乳児の60~70%にみられる正常な発達過程。食事に緘する欲求が満たされていないことも考慮する。発達段階によって必要な刺激を与えられていない場合に見られることも有る。
②ツメかみ
緊張緩和のため、あるいは攻撃が自己に向かうときに見られる。起因としては過干渉・過保護のため情緒発達が未熟。禁止や罰を与えない。爪かみの背景に有る情緒不安が強いときは、親子に対する心理療法が必要である
③チック
養育者の過干渉の場合によく出る
④常同運動・・・同じ運動を繰り返すこと
養育者の温かなふれあいが極端に少なく、愛情欠乏が原因となって起こることが有る。
⑤性的悪癖
友達と遊ぶ機会が少なかったり、活動を制限されている場合が多い

5、ホスピタリズムの症状
■身体症状
・食欲不振
・睡眠障害
・体重減少
・発熱
・嘔吐や下痢
昔は施設でまれにあったが、近年では逆に、家庭から施設に入所してくる子供に見られる

■精神面の症状
①知的発達の遅れ
②情緒的発達の遅れ
・表情に乏しい
・見なれないものへの恐怖
・対人関係の不安定性
・頑固な習癖

■原因
母性的養育の喪失。家庭の中でも母親(養育者)との温かな交流がない状態で養育された場合起こる。この悪影響は3歳以下の場合に顕著である。

第8章 自閉症・注意欠陥多動性障害・学習障害

1、自閉症
自閉症は広汎性発達障害(障害がいくつもの領域にわたって発達の遅れやゆがみが現れる)のひとつで、おおむね3歳以前に症状を示し、知覚、発達速度、言語、運動などに障害が現れる。
現在でも原因不明。

1、症状
①コミュニケーションの障害
言葉を覚えても、ひとりごとと反響言語(おうむ返し)、同じフレーズの反復などが多い
②対人関係の障害
他人に関心を持ったり、相手の気持ちを理解したり、思いやるということが難しい。同時に、自分の気持ちや興味を相手に伝えることが少ない
③変化に対する病的な抵抗(同一性保持の要求)
ある特定の環境・設備・物への強い執着を示し、日常生活に一定の決まりを作り、それに固執したり、同じ遊びを何時間も繰り返す。また、常同運動を長時間行ったり、奇妙な癖を持っている。

○自閉症の子供に多く見られる黄道上の特徴
・あやしても反応しない
・名前を呼んでも振り返らない
・人と目線を合わせない。無視することが多い
・抱こうとしても抱かれる姿勢をとろうとしない
・理由もなく突然泣き出したり、笑い出したりする
・ある決まった感覚刺激に異常な反応を示すことが有る

■自閉症と関連する発達障害
・高機能自閉症・・・自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わない場合を言う
・アスベルがー症候群・・・知能が正常で、なおかつ言葉によるコミュニケーションにも問題はない。しかし、決まったパターンへの強い固執や、他人に関する関心が薄いなど、自閉症と同様の特徴が見られる
・小児期崩壊性障害・・・2歳前後まで正常に発達するが、成長とともに一度獲得した言葉や対人関係が失われ、自閉症と同じ障害が見られるもの

2、対応
自閉症児を保育するに当たっては、自閉症特有の障害及び行動上の特長について理解しておく必要が有る。
日常のプログラムにおいては、何をやるのかわかりやすい構造的プログラムが向いている

2、注意欠陥多動性障害(ADHD)

1、症状
・歩き始めの頃から過剰な運動が見られる
・落ち着きがなくじっとしていられない
・常に体のどこかを動かしている
・ささいなことでかんしゃくを起こす
・人の言うことをきかない
・集中できる時間が短く、興味がめまぐるしく移り変わる
・他人の行動を妨害する
・遊びを含む活動の順序立てが出来ない
学童期には学習の遅れが顕著に現れ、また、自分勝手な行動が抑えられないため学校生活になじめない。

2、対応
落ち着きのない子供ではなく、独自の人格・個性を持った子供として接することが大切。
スモールステップ(一つ一つに達成感を感じさせながら、最終的にまとめ上げていく方法)

3、学習障害(LD)
・特異的読字・・・字や文章を読む能力の障害
・特異的書字障害・・・字や文章を書く能力の障害
・特異的算数障害・・・計算など算数能力の障害

保育や教育の場では、このような障害を持つ子供の特徴をよく理解し、わかりやすく簡潔な指示をすることが求められる

第9章 子供の精神障害と神経症・心身症

1、小児精神障害

1、統合失調症(精神分裂病)
精神科入院患者の60~70%を占める。
典型的な内因性の精神障害で、現実と非現実を区別する能力が部分的に傷害されている事、慢性的になりやすいことが大きな特徴。
①破瓜型・・・現実への関心を失って自己の世界に閉じこもる。無表情・無気力
②緊張型・・・無活動性が高じる反面、突然興奮したり暴力的になる。独り言や意味不明な言葉が見られる
③妄想型・・・妄想や幻覚が見られる。被害妄想が多い。
発症年齢が低いほど精神の発達は阻害されやすく、のちの人格の欠損も重度になる。

■子供の統合失調症の主な症状
・周囲のものに対する無関心
・常同運動を繰り返し、阻止されそうになると激しく怒る
・落ち着きがなくなるときと、不活発に成る時とを交互に繰り返す

2、うつ病
感情の障害を主とした精神障害で、憂鬱感が周期的に現れる
■特徴
・悲しそうな表情が長く続く
・食欲減退、または明らかな体重の減少
・不眠または睡眠過多
・活動性の減少
・口数の減少
・無欲状態

3、幼年性進行麻痺(若年性進行麻痺)
母体から感染した梅毒によって、15歳前後に起こる。
初期に興奮、人格変化が見られ、瞳孔異常、言語障害、手足の振るえ、舌や唇の振るえがみられ、ついには歩行困難となる。進行すると認知症の症状が見られる。
発病は非常に緩慢だが、症状が出てからは悪化の一途をたどり、けいれんを繰り返して4~5年で死亡する

4、幼年性認知症(ヘラー症候群)
3~4歳頃から発病する認知症。それまで健全に発育していた子供が言語・態度ともに不安定になり発病後数ヶ月で認知症の状態になる。

2、子供の神経症
精神的要因によるもので、不安や大きな葛藤に精神的健康を脅かされたとき、これを克服できずに環境に適応できない状態になること。病識がある。

1、強迫神経症
明らかに不合理な概念や行為が、自分の意思に反して現れるもの。
・不潔への恐怖のために何度も手を洗う
・先のとがったものが怖くて近づけない
・戸締りを何度も確認する
・自分の健康に異常な注意を払う(心気症=ヒポコンドリー)
幼児期の場合、母親の不安が子供に投影されている場合が多いので、母親の症状が治れば症状も消える

2、解離性・転換性障害
何か困難な事態に直面したとき、病気になって困難を避けようとする機制。仮病ではない。
精神症状と行動症状がある

■解離型
・興奮による暴行
・怒号や空想的作話
■転換型
・手足の硬直、麻痺
・知覚の障害
・発作(失神・けいれん)
・自律神経系の失調(心悸亢進、不整脈・下痢)
大げさに騒いだり助けを求めたりして、人の関心を向けたい無意識的な傾向がある

3、子供の心身症

1、消化器系の症状
・食欲不振・・・身体上の病気からも起こるが、年長児や学童期になると、養育者に対する反抗の手段として食事拒否を起こすことがある
・嘔吐・・・食事の強制、愛情喪失、不安
・過食・・・内分泌系の疾患のほか、愛情の飢餓からも起こる
・異食・・・精神発達が遅れている場合や愛情不足の場合に起こる
・アセトン血清嘔吐症・・・周期性嘔吐症または自家中毒と呼ばれる。原因不明

2、泌尿器系の症状
・夜尿症・・・身体的・精神的原因を考える必要が有る
・遺尿症・・・日に数回の尿漏れがある
・頻尿症・・・糖尿病や膀胱炎でなく、睡眠時は症状が消失する場合は精神的な頻尿である

3、中枢神経系の症状
・頭痛・・・子供の場合は身体的・精神的な疲労によっても起こる。繰り返し頭痛を訴える子供では、母親の不安が子供に影響し、心気症のような症状を示している場合もある
・夜驚・・・度重なる場合は家庭の不和に原因があったり、心に不安をもっていたりし、幻覚を伴うことも有る
・チック・・・多くは養育者の干渉のしすぎや環境の変化を原因とする心因性のものであると考えられている。親子両方のカウンセリングや遊戯療法が有効である

4、循環器系の症状
・起立性低血圧・・・精神的緊張が続くとき、強い不安などがあるときに起こる。
・その他・・・動悸が激しくなったり、頻脈や徐脈があるが、幼児期には少ない

5、呼吸器系の症状
・息とめ発作(憤怒けいれん)・・・泣き入りひきつけ。親が心配性だったり過保護だったりする場合に多くみられる。発作を繰り返す子供でも5~6歳になると自然におさまる
・過喚起(過呼吸)症候群・・・精神的な不安から起こることも有る
・その他・・・咳による発作、喘息を繰り返す子供は、不安定な親子関係や親の不安からくる精神的な要因が少なくないと考えられている

第10章 知的障害と脳障害

1、知的障害
色々な原因によって知能の発達が遅れているために、社会的適応が困難な状態を言う。
○知的障害の分類
軽度:IQ75~55ないし50
中度:IQ55ないし50~40ないし35
重度:IQ40ないし35~25ないし20
最重度:IQ25ないし20以下

1、症状
初期症状・・・運動機能の遅れ(座れない・歩行開始が遅れる)
        感覚情緒の発達の遅れ(あやしても笑わない・物や人物に関心を示さない)
幼児期前半・・・言語機能の発達の遅れ
児童期・・・常同運動、異食、嘔吐癖、自閉的態度
知的障害児は、運動機能と言語機能がともに遅れている場合が多い

2、原因
■遺伝子・染色体の異常
①ダウン症(21トリソミー)
出生数1000に一人の割りで起こる。
短頭・指・耳・鼻・口などの末端の発育不全
皮膚や筋肉の強度な弛緩
目じりの上がった細い眼
しばしば心臓病などの内臓の形成異常がみられる
②クレチン症(甲状腺の機能不全)
甲状腺刺激ホルモンの欠損・胎生期のヨード(ヨウ素)不足が原因(?)
7000~8000に一人の割合で起こる
身長発育の遅れ
乾燥してざらざらした弾力性のない皮膚
むくんだ顔つき
低体温
不活発で緩慢な動作
食欲不振
乳児期前半で判明した場合は、甲状腺ホルモンの投与で知的障害を予防可能
③フェニルケトン尿症
先天性たんぱく質代謝障害
皮膚・毛髪の色素が少ない
身体が前傾ぎみで筋肉硬直がみられる
手先がふるえ、反射運動が亢進している
早期に発見して治療乳や治療食を与えることにより、知的障害を予防可能

■胎生期障害によるもの
影響を及ぼすものは放射性物質(レントゲン)・母体のウイルス感染(風疹など)・一酸化炭素中毒や貧血などによる酸素不足・母体の栄養障害・薬物(有機水銀・鉛・アルコール・ニコチン)・感染性疾患(トキソプラズマ症)など

■出生時の外傷と出生後の脳損傷
難産・早産・酸素欠乏による仮死状態・頭蓋内出血・血液型不適合による重度の黄疸
出生後の障害としては、頭部外傷・髄膜炎・脳炎・脳症など

2、知的障害の治療と指導
3歳ぐらいまでに総合的な器質的検査を行う必要が有る。
医学的治療としてはクレチン症やフェニルケトン尿症のように、予防・治療可能なものがあるが、大半は決定的な治療法がないのが現状である。

4、仮性知的障害児
知能が正常であるにも関わらず、知的障害児に似た行動や状態を示す子供。

①精神的環境が不十分な場合
幼児期の母性愛の不足による情緒障害
②身体上の障害が有る場合
運動機能や言語発達の遅れから知能検査の成績が悪く、知的障害と診断されてしまう場合
③知能を低下させる病気が有る場合
てんかん児・甲状腺機能不全の子供・脳水腫のある子供など、病気そのものが知能を低下させる。自閉症児も知的障害のように見えるから注意が必要である
④知能検査の不備
知能検査の判定の間違いがあったり、子供の状態を無視して検査を行った場合、誤った結果がでることがある。

2、脳障害
脳に気質的な病変があり、その結果、脳の機能にさまざまな障害が起こること

1、脳障害の原因
■酸素欠乏状態(低酸素症)
①胎児期・・・母体の貧血や胎児の仮死、胎盤の異常、へその緒が首に巻きつく
②出生時・・・胎児の仮死、低出生体重時、分娩時の不適当な麻酔
③出生後・・・100日咳、肺炎などによる胎内の酸素不足

■外傷による頭蓋内出血
・出生時の頭蓋圧迫(カンシ分娩など)
・非常に短時間または長時間の分娩
・出生後の頭部打撲、交通事故

■RH式血液型不適合による重度の黄疸
母親がRh-、父親がRh+の時に起こる。

■出生時の問題
脳炎・髄膜炎などの炎症や高熱、一酸化中毒で脳障害が起こる

2、主な脳障害の種類と注意点
■脳性まひ
・痙直型(けいちょくがた)・・・両手足が緊張し、突っ張って痙攣を起こす
・アセトーゼ型(不随意運動)・・・目的もなく顔や首、手足が動く

治療の主体は機能訓練である。
歩行・筋力など運動能力の回復を目指す・・・理学療法
日常生活の動作能力の改善を目的とした・・・作業療法
言語療法など
装具・自助具の利用を含めた総合リハビリテーションが必要

■てんかん
さまざまな原因により起こる慢性の脳の疾患。
症状は、全身の筋肉の硬直・けいれん・意識を失う・卒倒などがある。
抗てんかん剤を用い、充分な睡眠をとり、心身の疲労を避けるなど、日常生活の配慮が必要である。

プロフィール

Mikami Kako

Author:Mikami Kako

おことわり

保育士・図書館司書に関しては、旧システムによるものなので、現在のもの科目編成や内容にずれがあります。放大についても閉講科目が含まれます

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