1、保育実習の基本

1、保育実習の基本

■1、保育の目標(保育所指針より)ポイント語句
ア、養護、くつろいだ雰囲気
イ、基本的な習慣や態度
ウ、愛情と信頼感、人権、自主・協調、道徳性
エ、自然や社会の事象
オ、言葉
カ、体験、創造性

2、保育の方法(保育所指針より)ポイント語句
ア、生活の実態を把握
イ、発達の段階に配慮
ウ、できるだけ個別的な対応、安定感、自主的に集団に適応
エ、遊びを通して総合的に保育
オ、子供の相互の関係作り
カ、文化の違いを認め
キ、性別による固定的な役割分業意識を植え付けることのないように
ク、人格をゆがめることがないように
ケ、ヒミツは、正当な理由なくもらすことがないように

3、指導の基本方針における主な留意点
①発達段階・・・発達的特質を踏まえる
②個人差・・・家庭・地域の実態をつかむ
③生活の流れ・・・調和と変化をもたせる
④自発性・・・子供の自発性を大事にする
⑤総合性・・・生活経験に即して総合的であること
⑥集団活動・・・年齢が低いほど個別的な扱いをする

4、保育のねらい・内容

■ねらい・・・保育の目的をより具体化したもの
■内容・・・ねらいを達成するためのもの
■三歳児以上の各年齢の保育の内容→基礎的事項の5領域
1、健康
2、人間関係
3、環境
4、言語
5、表現
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2、保育所保育の実際

1、保育形態

1、集団保育
■集団保育を行ううえでの留意点
①グループのメンバーがそれぞれ活躍できるようにする
②グループの意識が高まるように指導する。1つの目的に向かって協同的な行動が取れるように
③できるだけ多くの子供のリーダーシップが養われ、自信と責任感が得られるようにする
④協力し合う喜びを体験し、集団の自治・自主性・個性を発揮できるように導く
⑤個別保育の必要なときは適時に導入し、一人一人の子供が集団に埋もれてしまわないようにする

2、個別保育
■個別保育の留意点
①児童票を活用し、一人一人の子供の家庭環境や生育暦を把握する
②子供の発達段階に適した指導を行う
③家庭と保育士の間に信頼関係を作り、協力を求める
④子供に差別なく、愛情を込めて保育する
⑤子供の欲求不満を取り除く
⑥集団の中の一員であることを自覚させ、社会性を養う
⑦個人保育の反省と評価を児童票に記入する

3、クラス別保育
年齢別に分けられたクラス単位での保育。安定性が有る

4、チーム保育
保育者が複数でチームを組み、共同で保育を行う(複数担任制・全園児を全職員で保育する)

5、解体保育
同一年齢のクラス編成にとらわれずに行う
○縦割り保育・・・クラスそのものを異年齢で構成する
○グループ保育
・自然発生的なグループ・・・気の会う友達
・保育者の意図によるグループ・・・当番など
○コーナー保育・・・保育者がある活動を意図・予想し、活動するのに適した場所に材料・用具・玩具を設置し、そこから子供が主体的な活動を選んだり、生活遊びが出来るようにする

2、一斉保育

■一斉活動・・・主としてクラス単位で、全員が同じ活動に取り組む保育形態。保育士が主導的に行う保育。多人数の子供を少数の保育士が保育するのに効率的。
■自由活動・・・自由遊びが中心となり、子供一人一人の自由意志が尊重される保育形態。個人差に配慮した保育がしやすい。

<自然発生的グループの形成状態の変化>
第一期・・・友達に関心を持つが、遊び方は平行遊び
第二期・・・友達と遊ぶことを喜ぶが共通の目的がない
第三期・・・グループに参加することに喜びを覚える。リーダーが現れる
第四期・・・目的の一致するものや力関係など、遊びを高めるために都合の良いメンバーが集まる
第五期・・・役割分担がはじまり、ワンマンなリーダーを批判する

3、生活指導
■生活指導の方法
①行為を中心にしつける(良いことをしたときには褒める)
②一貫性を大事にする(感情的にならない)
③個人差に応じた指導
④子供の意欲を引き出す
⑤具体的な保育者の行動を模倣させ、根気よく指導する
⑥家庭との連絡を密にする

3、子供と遊び

1、遊びの発達(ビューラーによる分類)
①機能遊び(1歳~始まり、2~4歳で減り、その後多くなる)・・・石蹴り・ボール転がし、三輪車
②虚構遊び(2歳から始まり4歳で盛んになる)・・模倣遊びともいう。ままごと・お店やさんごっこ
③受容遊び(1歳半から3歳にかけて楽しみ、5~6歳で本当に楽しむ)・・・テレビ・絵本
④構成遊び(1歳からはじまり年齢と共に盛んになる)・・・積み木・絵合わせなど創造的なもの

2、自由遊び
保育者が計画を立てて行う保育活動以外の活動
■留意点
①自発性・創造性を高める遊具の準備
②キケンのないように
③個人の発達に応じたもの
④遊ぶ友達や種類に偏りがないように
⑤子供の意思を尊重し、自由な遊びが出来るように
⑥保育者も必要に応じて仲間に加わり、子供の個性を理解し個別指導の手がかりを把握する

3、集団遊び
■留意点
①環境を整え、自発性・創造性を育てる
②グループの構成が偏らないようにし、いつも同じ子供がリーダーにならないようにする
③他の保育活動と関連を持たせる
④勝負を主眼にしない

●ごっこあそびの特徴
・子供の知的・社会的基礎力を養う
・色々なものに変身出来るため、欲求不満の解消になる

4、保育の計画

■保育の計画
・保育計画・・・保育所における保育内容の全体計画
・指導計画・・・保育計画に基づいて作成される具体的計画

■指導計画の分類
・長期的な指導計画・・・年間指導計画・期間指導計画・月間指導計画(月案)
・短期的な指導計画・・・週案・日案

年間指導計画→期間指導計画→月案→週案→日案

■保育の計画を立てる場合の留意事項
①保育目標を定める
②児童の特性を把握
③家庭の生活を補充
④保育活動との関連を考える
⑤日課のバランスを考慮する
⑥園外保育の機会を持ち、自然観察・社会観察を行う
⑦子供の希望を把握し、満たすようにする
⑧経済的な問題を考慮し保育材料を用意する
⑨保育士の能力の範囲を考える

■保育の計画を実施する場合の留意点
①子供の遊びを中心に行い、創作活動を主とする
②自発的な保育活動
③保育環境を有効に利用
④生活訓練・健康指導に重点をおく
⑤個別指導の機会をとらえる
⑥全ての子供が楽しく活動できるように配慮する

5、入所施設(保育所以外)の養護

1、基本姿勢
温かい愛情を持ち、児童を一人の人間として尊重する
児童の生い立ちを理解したうえで一貫性の有る働きかけをする
児童の手本であることを常に意識し、しっかりした生活態度や価値観を持つ

2、指導の基本
グループでの生活においてグループの一員であることを自覚し、自分の抱えている問題を解決し、他人への働きかけや、自己の確立が出来るように指導し、自主性と創造性を養う

1、基本的生活習慣の形成
食事・排泄・睡眠・更衣・あいさつ・居室作りを身につけさせる

2、規則正しい生活のリズム
規則正しい生活リズムにより、入所児童の情緒を安定させ、共同生活の一員であるという意識を持たせ、積極的な生活態度が養われるようにする

3、学校・家庭との連携
■学校との連携・・・入所児童が学校・地域社会との交流を通して、施設外での生活経験を自然に体得し、学習して成長するように援助する
■家庭との連携・・・児童と家庭を切り放さず、家庭の協力・支援を求め、連絡していく。保護者と施設、保護者と児童などとのよりよい関係を作る

4、社会的自立
援助のあり方そのものを社会化するために、グループホームが行われる場合も有る
■グループホーム
要養護児童が少人数のグループに分かれて、専門職員と共に地域社会の一般の住宅で生活したり(里親的な方式)、児童養護施設を細分化した環境で生活する養護の形態。高年齢児童が中心。グループホームは障害者や高齢者に対しても行われている。

3、各入所施設の実際

■乳児院(乳幼児)
養育困難な子供を養育し、退所後も援助を行う
・身体的全面介助
・母性的養育と人間関係
・家庭復帰支援
・復帰後の援助

■児童養護施設(保護者のいない児童・虐待児童)
対象児童と、退所後の自立支援
・生活指導
・職業指導
・学習指導
・日常生活の安定
・家族関係及び社会的環境の調整

■肢体不自由児施設(上下・下肢・体幹の機能に障害のある児童)
独立自活に必要な知識技能を与える
・日常生活動作(ADL)の機能修得
・整形外科的治療
・リハビリ
・職業指導

■知的障害児施設(知的障害児)
児童を保護すると共に、独立自活に必要な知識技能を与える
・日常生活の指導
・作業訓練
・職業指導

■助産施設(経済的理由で助産を受けられない妊産婦)
助産を受けさせる
・妊産婦の健康管理と指導

■母子生活支援施設(配偶者のいない女子、またはこれに準ずる女子及び監護すべき児童)
自立支援と退所後の援助
・就労・家庭生活及び児童の養育に関する相談及び助言
・経済的自立の促進

■盲ろうあ児施設(盲児・ろうあ児)
保護及び自活指導・援助
・聴能訓練、言語機能訓練
・職業指導

■重症心身障害児施設(重度の知的障害及び重度の肢体不自由が重複している児童)
保護・治療及び日常生活の指導
・日常生活の指導・援助
・リハビリ

■情緒障害児短期治療施設(軽度の情緒障害児)
治療と退所後の相談、援助
・心理療法
・生活指導

■児童自立支援施設(不良行為、またはなす恐れの有る児童)
必要な指導を行い、退所後の相談・援助
・生活指導
・職業指導
・学科指導

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Mikami Kako

Author:Mikami Kako

おことわり

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