図書館概論レポート

ある公共図書館について、施設(規模・単独館か複合館)、立地、蔵書数、貸し出し数、図書館職員についてインタビューを行いなさい。併せて、図書館サービスの実際も調べ、簡潔に記述しなさい。この調査を通じて、図書館に期待すること、及び感想を述べなさい。必ず館名と所在地を記しなさい。調査前に必ずアポイントを取ってください

・対象図書館
大阪狭山市立図書館(HPあり)、指定管理者 (株)図書館流通センター
〒589-0021 大阪府大阪狭山市今熊1丁目106 アクセス:南海高野線「金剛駅」よりバス15分

・立地
大阪狭山市にただひとつの図書館で、公民館と同じ敷地内にある単独館である。また、保健センターや子育て支援センターに隣接しており、狭山西小学校や狭山東小学校、大阪府立狭山高等学校・大阪府立堺東高等学校、帝塚山学院大学も徒歩圏域にある。

・蔵書数について
1999年から2010年までの12年間で毎年1万冊づつ程度増えている。特に児童図書・ヤングアダルト図書・一般図書の歴史部門の増加が著しい。
 
まず児童図書の増加については、目の前に狭山西小学校があり、児童が季節を問わず図書館をよく利用するという背景がある。また、当該図書館では昨年度(平成22年度)、小・中学生を対象に「図書館を使って調べる学習コンクール」というイベントを実施したところ、1320名の参加者があった。この結果から、「図書館を使って調べる学習コンクール」は今年度も引き続き実施される予定である。また、それに伴い子どもたちがよりよく図書館が利用できるよう、児童図書の蔵書数をこれからも増やす方向である。

次にヤングアダルト図書の増加については、主に妊産婦や幼児の母親をターゲットにした本を中心に購入している。その理由は、先述したようにこの図書館が保健センターや子育て支援センターなど、妊産婦や育児関連の施設に隣接していることが背景にある。具体的には、保健センターの場合は、乳児の4ヶ月検診時におはなし会ふきのとうのボランティアの協力のもと、図書館のパンフレットや絵本をプレゼントする「ブックスタート」を実施しており、10ヶ月検診では予約制で絵本の読み聞かせと絵本のプレゼントをする「ブックスタートフォローアップ」行っている。このような妊産婦・乳幼児対象の図書館のイベントの実施が、若い世代の母親の図書館利用率を上げている理由でもある。

また、歴史部門の図書の増加の背景には、大阪狭山市の特徴として、歴史ものの図書が好まれるという地域住民の特徴が、大阪狭山市には、古事記や日本書紀に名前が書いてあるという世界最古のため池があり、池のほとりには、ため池の歴史や出土品を展示する府立狭山池博物館がある。このような歴史ある文化財を持つことは、地域住民の誇りにもなっている。そのような意味からも、大阪狭山市民が歴史図書を好むことは理解できる。以上が蔵書数の増加についての理由である。

・貸し出し数について
2005年から2010年の5年間で、会館日数は3日増えただけであるが、総貸し出し数は70,000冊増えた。特にめざましいのは予約件数で、5年間で15000件増えている。これは5年間で倍になった。その中でもWeb予約は7000件から17,000件と1万件の伸びを示し、図書の予約にもインターネットが活発に活用されていることが伺われる。

また、2010年の貸出冊数・来館者数・貸出人数推移によると、貸出冊数・来館者数・貸出人数ともに多いのは8月で、ついで7月、10月である。10月に貸し出し数が高いのは、先述した「図書館を使って調べる学習コンクール」が10月に実施されたことが理由だと思われる。。次に多いのが3月・5月である。このことからも、狭山市立図書館は小・中学生の利用率が高く、学校の長期休暇やゴールデンウイークに図書館が利用されていることがわかる。
 
もっとも少ないのは2月で、12月・1月も比較的貸し出し数が少ない。12月や1月は冬休みの時期なので、これは意外な結果のようだが、クリスマスやお正月など子どもたちにとって楽しいイベントが続く時期でもあるので図書館の利用率が低いのではないかと思われる。
 
障がい者・高齢者について
狭山市立図書館では、耳の不自由な方のために「耳マーク運動」を実施している。これは、筆談でレファレンスを行う事を意味し、職員のすべてが対応する。また、カウンターに拡大鏡を常備し、館内のみだが貸し出しをしている。それに加え、近年は高齢者を対象に拡大本の購入に力を入れている。

しかし、児童やヤングアダルトへの積極的な取り組みに比べ、障がい者や高齢者に対する取り組みは立ち遅れている。その理由のひとつとして図書館の立条件があげられる。最寄り駅からバスで15分というアクセスは、高齢者にとって決して便利だとは言い難い。これについては職員も問題視しているが、図書館の移転は現時点では都市計画内に作成されていない。また、取り組みの立ち遅れは館内にも原因がある。職員にとって、毎年増え続ける蔵書をどこに配置するかという課題があり、車椅子が通れる幅の通路や休憩用の椅子が少ないという声があってもスペースが確保できない。「障がい者や高齢者のための施設の充実」これが狭山図書館の今後の大きな課題である。

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担当講師のコメント:調査が反映した内容で、現状の図書館サービスの現状が伝わってきます。図書館の様々な取り組みも分かります。

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