第2章 施設における児童養護

4、児童養護の体系
1、分類
・家庭養護
・社会的養護
①施設養護・・・居住型養護、通園型養護
②家庭型養護・・・里親、ファミリーグループ

2、社会的養護

1、児童福祉施設(14施設)
助産施設(入所)

乳児院(入所)
・設備・・・寝室、観察室、診察室、病室、ほふく室、調理室、浴室及び便所
・職員・・・嘱託医、看護師、栄養士及び調理員(外部委託の時はいらない)

母子生活支援施設(入所)
・設備・・・母子室、集会、学習等を行う室、調理場、浴室及び便所を設けること。ただし、付近に公衆浴場等があるときは、浴室を設けないことができる。
母子室は、一世帯につき一室以上とすること
・職員・・・母子指導員、少年を指導するもの、調理員
保育所(通所)

児童厚生施設(通所)

児童養護施設(昔の孤児院)
・設備・・・児童の居室、調理室、浴室及びトイレ
・職員・・・児童指導員、嘱託医、保育士、栄養士及び調理員。ただし、児童四十人以下を入所させる施設にあつては栄養士を、調理業務の全部を委託する施設にあつては調理員を置かないことができる。
職業指導を行う場合には、職業指導員を置かなければならない。

知的障害児施設(入所)

知的障害児通園施設(通園)

盲ろうあ児施設(入所)

肢体不自由児施設(入所)

重症心身障害児施設(入所)

情緒障害児治療施設(入所)

児童自立支援施設(入所)

児童家庭支援センター
設備・・・児童家庭支援センターには相談室を設けなければならない。
職員・・・児童福祉司は、都道府県知事の補助機関である職員とし、次の各号のいずれかに該当する者のうちから、任用しなければならない。(厚生労働省令の定める児童福祉施設に付属するもの)

2、家庭型養護
・養育里親
・親族里親・・・三親等以内の親族

■期間
・短期里親・・・1年以内
・専門里親・・・2年で主に虐待を受けた子ども
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第1章 児童養護の概念

1、養護原理とは

科目の範疇・・・児童養護を問題としている。

■養護の種類
・社会的養護・・・保護者がいない、重い障害があるなどの「施設型」で「入所型」が試験に出る。
保育所は出ない
・家庭養護

■全世帯に見る子育て世帯の割合
昭和50年 50%→平成9年 30%・・・子育て家庭の孤立

2、社会的養護を必要とする子供たち
平成11年には離婚が全世帯の1割を越している
・母子家庭の所得が低く、子育ての負担が大きい

■虐待
虐待を受けている子供のうち半数が乳幼児で一歳児が一番高い

3、戦後の動向

■児童福祉法
1945年、孤児を目障りだからトラックに積み込んで捨てた、以前の反省から1947年制定された
第一章 総則

第一条  すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。
○2  すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。

第二条  国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

第三条  前二条に規定するところは、児童の福祉を保障するための原理であり、この原理は、すべて児童に関する法令の施行にあたつて、常に尊重されなければならない。
    
第一節 定義

第四条  この法律で、児童とは、満十八歳に満たない者をいい、児童を左のように分ける。
一  乳児 満一歳に満たない者
二  幼児 満一歳から、小学校就学の始期に達するまでの者
三  少年 小学校就学の始期から、満十八歳に達するまでの者
○2  この法律で、障害児とは、身体に障害のある児童又は知的障害のある児童をいう。

第五条  この法律で、妊産婦とは、妊娠中又は出産後一年以内の女子をいう。

第六条  この法律で、保護者とは、親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護する者をいう。

第六条の三  この法律で、里親とは、保護者のない児童又は保護者に監護させることが不適当であると認められる児童(以下「要保護児童」という。)を養育することを希望する者であつて、都道府県知事が適当と認めるものをいう。

第七条  この法律で、児童福祉施設とは、助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、児童厚生施設、児童養護施設、知的障害児施設、知的障害児通園施設、盲ろうあ児施設、肢体不自由児施設、重症心身障害児施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設及び児童家庭支援センターとする。
○2  この法律で、障害児施設支援とは、知的障害児施設支援、知的障害児通園施設支援、盲ろうあ児施設支援、肢体不自由児施設支援及び重症心身障害児施設支援をいう。
○3  この法律で、知的障害児施設支援とは、知的障害児施設に入所する知的障害のある児童に対して行われる保護又は治療及び知識技能の付与をいう。
○4  この法律で、知的障害児通園施設支援とは、知的障害児通園施設に通う知的障害のある児童に対して行われる保護及び知識技能の付与をいう。
○5  この法律で、盲ろうあ児施設支援とは、盲ろうあ児施設に入所する盲児(強度の弱視児を含む。)又はろうあ児(強度の難聴児を含む。)に対して行われる保護及び指導又は援助をいう。
○6  この法律で、肢体不自由児施設支援とは、肢体不自由児施設又は国立高度専門医療センター若しくは独立行政法人国立病院機構の設置する医療機関であつて厚生労働大臣が指定するもの(以下「指定医療機関」という。)において、上肢、下肢又は体幹の機能の障害(以下「肢体不自由」という。)のある児童に対して行われる治療及び知識技能の付与をいう。
○7  この法律で、重症心身障害児施設支援とは、重症心身障害児施設に入所し、又は指定医療機関に入院する重度の知的障害及び重度の肢体不自由が重複している児童に対して行われる保護並びに治療及び日常生活の指導をいう。

多様な保育ニーズへの対応

エンゼルプランの基本的視点の施策(1995年)

■基本的視点
①子供を持ちたい人が、安心して出産や育児が出来るような環境を整備する
②家庭における子育てを支援するため、あらゆる社会の構成メンバーが協力していくシステムを構築する
③子育て支援の施策の中では、子供は利益が最大限尊重されるようにする。

■施策の分野
①子育てと仕事の両立の支援
②家庭における子育ての支援
③子育てのための住宅及び生活環境の整備
④ゆとりある教育の実現と健全育成
⑤子育てコストの軽減

■重点施策
・育児休業給付の実施、多様な保育サービスの充実
・地域子育て支援センターの大幅拡充、母子保健医療体制の充実
・ゆとりある住宅の整備
・教育内容の改正や改善
・保険料の軽減や負担の公平化

子供子育て応援プラン(2004)
4つの重点課題
1、若者の自立とたくましい子供の育ち
2、仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し
3、生命の大切さ、家庭の役割についての理解
4、子育ての新たな支えあいと連帯

認定こども園のスタート(2006年)
①保護者が働いている・働いていないに関わらず、子供を受け入れて教育・保育を一体的に行う機能
②子育て相談など全ての子育て家庭への支援を行う機能

幼稚園・保育園に続く第三の施設と言われていたが一本化されず
第一類型:幼保連携型
第二類型:幼稚園型
第三類型:保育所型
第四類型:地方裁量型
になってしまっている。
また、育児相談は具体例が示されていない

第4章 保育の内容と方法

1、保育内容の歴史的変遷

1948年、戦後占領軍の指導による「保育要領」の刊行。休息の必要性を説く
1956年、「幼稚園教育要領」の刊行。音楽リズム・絵画制作の組織的配列
1964年、幼稚園教育要領改訂
1965年、保育所保育指針が発表される

2、安全保育
①安全管理・・危険環境を除き、改善すること。地域の協力も必要
②安全訓練(教育)
③避難訓練・・・月一回実施

3、保育の環境
■最低基準に規定する保育所の設備
<2歳児未満>
乳児室またはほふく室・医務室・調理室・トイレ
<2歳児以上>
保育室または遊戯室・調理室・トイレ・野外遊戯場

■職員
0歳児・・・おおむね3人に1人
1・2歳児・・・おおむね6人に1人
3歳児・・・おおむね20人に1人
4歳児・・・おおむね30人に1人
嘱託医(小児科・歯科)
調理員に関しては外部に発注する場合はいなくてよい

■職員の態度
①仕事の意義と自覚
②健康な心身
③愛情と児童理解
④ゆきとどいた注意
⑤活動性と協調性
⑥研究心と工夫

4、保育形態
1、個別保育と集団保育
2、一斉活動形態、自由活動形態(自由遊び)

第3章 保育の歴史と現状

1、外国の歴史
・エラスムス(1466~1536)・・・公立学校の設置を提唱・・オランダ
・コメニウス(1592~1670)・・・近代教育の父。「全ての人に全てのことを教える」といい、母親のひざで6歳まで育てることを言う
・ルソー(1712~1778)・・・子供の自発性の大切さを強調し、「子供の発見者」と言われる・・・スイス
・ペスタロッチ(1746~1827)・・・孤児院での保育活動
・オーベルリン(1740~1826)・・・幼児保護所を開く・・・ドイツ
・オウエン(1771~1858)・・・よき性格はよき環境の内に形成される「環境教育論」・・・イギリス
・フレーベル(1782~1852)・・・幼稚園の創設者、20の遊びのための器具(ギフト 20Cの恩物・・・ドイツ
・モンテッソーリ(1870~1952)・・・子供の家、モンテッソーリメソッド・・・イタリア
・マクミラン姉妹・・・看護士。「ナースリースクール」・・・イギリス
・エレン・ケイ(1849~1928)・・・1900年大晦日に「子供の世紀」の本を出版。しかし100年後の今も子供の福祉は充実されていない・・・スゥエーデン
・デューイ(1859~1952)・・・なすことによって学ぶ「経験主義」

2、日本の保育史
・佐藤信淵(のぶひろ)(1769~1850)・・・思想家。色々提唱したがどれも実現せず
・大原幽学(1797~1858)・・・換子教育(環境教育)、子ども会、子守教育の大切さを提唱
・幼稚小学(明治5年)・・・幼児教育について提唱するが実現していない
・東京女子師範学校付属幼稚園(1876年)・・フレーベルの弟子松野クララが主席保母となる。振袖保育
・子守学校(明治16年)・・・子守のため学校に行けない児童のための学校
・赤沢鐘美(あつとみ)夫妻・・・日本発の常設保育所
・二葉幼稚園(明治33年)・・・スラム保育
・石井十次(1865~1914)・・・岡山孤児院、大阪に愛染橋保育所
・職場・工場保育所・・・季節保育所、戦時下託児
・託児所(明治末期)
・近藤真琴(1831~1886)・・・博覧会見聞録別記
・和田実(1876~1954)・・・幼児教育法を考案。遊具を使う
・倉橋惣三(1882~1955)・・・子供の自発性を引き出す「誘導保育案」
・城戸幡太郎(1893~1985)・・・集団保育案

第2章 保育の場

子供は三つの場で育つ・・・家庭・地域社会(ほとんど機能していない)・保育施設
保育所の保育費・・・前年度の税金で決まる

第1章 保育の本質

1、保育の意義と理念

1、保育の語義
1876年、わが国最初の幼稚園である東京女子師範学校付属幼稚園創設の規則の中に記されている

2、保育の目標

ア)充分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子供のさまざまな欲求を適切に満たし、生命の保持及び情緒の安定を図る
イ)健康・安全などの生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培う
ウ)人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大事にする心を育てるとともに、自主、協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと
エ)自然や社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の基礎を培うこと
オ)生活の中で、言葉への興味や関心を育て、喜んで話したり、聞いたりする態度や豊かな言葉を養うこと
カ)さまざまな体験を通じて、豊かな感性を育て、創造性の芽生えを培うこと

■子供の権利に関する動き
1989年 国際連合「子供の権利条約」の採択・・日本は1994年に批准
・子供の権利:親・家族を持つ権利、特別の保護を与えられる権利、教育を受ける権利、自由への権利、遊びの権利

2、保育所保育指針の改定

改訂・・法律レベルで変わること。法律の場合は「改正」と言う

○子供の育ちの実態の変化
①基本的生活習慣の欠如
②コミュにケーション能力の不足
③自制心や規範意識(決まりを守る)の希薄化
④運動能力の低下
⑤小学校生活への不適応
⑥学びに対する意欲・関心の低下

1、改訂年月日、実施年月日・・・平成20年3月28日(21年4月1日から実施)

2、改訂理由
①教育基本法の改正 第11条・・幼児期の教育を規定
②保育所保育指針が告示化による大網化(おおもと)、文言の相応製
③学校教育法の改正による小学校との連携(5歳児義務化・無料化)

3、改正のポイント
①告示化による大網化、幼稚園教育要領との総合性 13章→7章に減
②保育所の役割の明確化
③養護と教育の一体化を踏まえた、保育のねらいと内容の設定
④小学校との連携、「保育所児童保育要領」の送付(読まないらしい 笑)
⑤保育計画
・保育過程の編成、発達段階に応じた指導計画(○歳児の記述を廃止)
・保育内容の自己評価、評価結果の公表、資質向上
・施設長の責務の明確化
⑥保育所保育指針の解説書の作成(これを見て保育しろということ)

1、幼稚園教育要領の改訂

改訂・・文章が変わること。
幼稚園教育要領はあまり変化なし

○子供の育ちの実態の変化
①基本的生活習慣の欠如
②コミュにケーション能力の不足
③自制心や規範意識(決まりを守る)の希薄化
④運動能力の低下
⑤小学校生活への不適応
⑥学びに対する意欲・関心の低下

1、改訂年月日、実施年月日・・・平成20年3月28日(21年4月1日から実施)

2、改訂理由
①教育基本法の改正 第11条・・幼児期の教育を規定
改正案第11条(幼児期の教育)
「幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。」
②学校教育法の改正 第22条・23条
③保育所保育指針が告示され(大臣が出すもの。参考にするだけではだめ)、文言の整合性の必要

④「認定こども園」を明記
<認定こども園とは>
①保護者が働いている・いないにかかわらず保育・教育をする
②子育て相談などの支援を行う
<実態>
儲からないのでない

精神保健

■心の健康とは
①精神的に統一しており一貫していること
②自分自身をあるがままに受け入れること
③他人と調和し、これを受け入れること

<高橋克己>
①明朗であること
②自分の仕事に精励できること
③人と協力できること

<廣利吉次>
①年齢と共に自己と他者の区別が明確になっていくこと
②人と協力したり、争いなどの関係を持ちながら、自己のあり方を確認できること
③自己の行為や仕事に、自主的自覚と責任を持てること

■精神保健の関連法案
1900年 精神病者監護法
1919年 精神病院法
1950年 精神衛生法

■その他の関連法令覚えること!
1947年 児童福祉法
1964年 母子及び寡婦福祉法
1970年 障害者基本法
1975年 母子保健法
2000年 児童虐待の防止などに関する法律
2005年 発達障害者支援法

■発達障害とケアー
①広汎性発達障害・・・脳の広範囲にわたる障害
・アスペルガー症候群
・高機能自閉症
・非定型自閉症
・レット症候群(進行性で可愛いしぐさ)
・崩壊性障害

②注意欠陥多動性障害
③特異的発達障害・・・脳の部分的な障害

<会話及び言語の発達障害とは>・・・読み書き算数障害と覚えること
・特異的会話構造障害
・特異的書字障害
・特異的算数障害
・学力「学習能力」の混合障害

■知的障害とケアー
知能指数(IQ)=精神年齢×年齢×100
健常 85以上
重度 25~35
最重度 25以下
発達指数(DQ)=発達年齢×年齢×100

■知的障害の原因
・出産時後遺症
・染色体異常(ダウン症、フェにーるケトン尿症)
・ウイルス感染(風疹、トキソプラズマ)
・代謝異常(クレチン症)
・発達の遅滞
・水頭症、小頭症
・てんかん後遺症

■知的障害児のケアー
発達段階に応じた課題の設定と適切な指導
・保育
・身辺処理の自立
・言語
・集団参加
・社会性
・自我形成(自閉症児には難しい)
・家族へのサポート

■脳性まひ
胎児・周産・出産期に生じた非可逆的障害の後遺症。非進行性病変

■医学的リハビリテーション
・PT・・・理学療法士
・OT・・・作業療法士
・ST・・・言語訓練士

<ADLとは>
日常生活動作(排泄・食事など)についてそれぞれ自立/一部介助/全介助のいずれかを評価することで、高齢者や障害者の生活自立度を表現する

■神経症(神経質症)のタイプ
・普通神経質症・・・ひとつのことに神経を集中してしまう
・強迫神経症・・・ひとつのことに恐怖を持つ
・不安神経症・・・不安な状態が襲ってくる

■広汎性発達障害(5歳以前に現れる異常)
相互的な社会関係の障害・・・空気が読めない
コミュニケーションの「質的」障害・・・話しがかみ合わない
限局した常道的で反復的な関心・・・こだわり
この3つが3歳以前にあれば「自閉症」、3歳まではまともで後に起こると「アスペルガー」

■発達障害のある児童生徒への支援について
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/06050815.htm

5、入所施設(保育所以外)の養護

1、基本姿勢
温かい愛情を持ち、児童を一人の人間として尊重する
児童の生い立ちを理解したうえで一貫性の有る働きかけをする
児童の手本であることを常に意識し、しっかりした生活態度や価値観を持つ

2、指導の基本
グループでの生活においてグループの一員であることを自覚し、自分の抱えている問題を解決し、他人への働きかけや、自己の確立が出来るように指導し、自主性と創造性を養う

1、基本的生活習慣の形成
食事・排泄・睡眠・更衣・あいさつ・居室作りを身につけさせる

2、規則正しい生活のリズム
規則正しい生活リズムにより、入所児童の情緒を安定させ、共同生活の一員であるという意識を持たせ、積極的な生活態度が養われるようにする

3、学校・家庭との連携
■学校との連携・・・入所児童が学校・地域社会との交流を通して、施設外での生活経験を自然に体得し、学習して成長するように援助する
■家庭との連携・・・児童と家庭を切り放さず、家庭の協力・支援を求め、連絡していく。保護者と施設、保護者と児童などとのよりよい関係を作る

4、社会的自立
援助のあり方そのものを社会化するために、グループホームが行われる場合も有る
■グループホーム
要養護児童が少人数のグループに分かれて、専門職員と共に地域社会の一般の住宅で生活したり(里親的な方式)、児童養護施設を細分化した環境で生活する養護の形態。高年齢児童が中心。グループホームは障害者や高齢者に対しても行われている。

3、各入所施設の実際

■乳児院(乳幼児)
養育困難な子供を養育し、退所後も援助を行う
・身体的全面介助
・母性的養育と人間関係
・家庭復帰支援
・復帰後の援助

■児童養護施設(保護者のいない児童・虐待児童)
対象児童と、退所後の自立支援
・生活指導
・職業指導
・学習指導
・日常生活の安定
・家族関係及び社会的環境の調整

■肢体不自由児施設(上下・下肢・体幹の機能に障害のある児童)
独立自活に必要な知識技能を与える
・日常生活動作(ADL)の機能修得
・整形外科的治療
・リハビリ
・職業指導

■知的障害児施設(知的障害児)
児童を保護すると共に、独立自活に必要な知識技能を与える
・日常生活の指導
・作業訓練
・職業指導

■助産施設(経済的理由で助産を受けられない妊産婦)
助産を受けさせる
・妊産婦の健康管理と指導

■母子生活支援施設(配偶者のいない女子、またはこれに準ずる女子及び監護すべき児童)
自立支援と退所後の援助
・就労・家庭生活及び児童の養育に関する相談及び助言
・経済的自立の促進

■盲ろうあ児施設(盲児・ろうあ児)
保護及び自活指導・援助
・聴能訓練、言語機能訓練
・職業指導

■重症心身障害児施設(重度の知的障害及び重度の肢体不自由が重複している児童)
保護・治療及び日常生活の指導
・日常生活の指導・援助
・リハビリ

■情緒障害児短期治療施設(軽度の情緒障害児)
治療と退所後の相談、援助
・心理療法
・生活指導

■児童自立支援施設(不良行為、またはなす恐れの有る児童)
必要な指導を行い、退所後の相談・援助
・生活指導
・職業指導
・学科指導

4、保育の計画

■保育の計画
・保育計画・・・保育所における保育内容の全体計画
・指導計画・・・保育計画に基づいて作成される具体的計画

■指導計画の分類
・長期的な指導計画・・・年間指導計画・期間指導計画・月間指導計画(月案)
・短期的な指導計画・・・週案・日案

年間指導計画→期間指導計画→月案→週案→日案

■保育の計画を立てる場合の留意事項
①保育目標を定める
②児童の特性を把握
③家庭の生活を補充
④保育活動との関連を考える
⑤日課のバランスを考慮する
⑥園外保育の機会を持ち、自然観察・社会観察を行う
⑦子供の希望を把握し、満たすようにする
⑧経済的な問題を考慮し保育材料を用意する
⑨保育士の能力の範囲を考える

■保育の計画を実施する場合の留意点
①子供の遊びを中心に行い、創作活動を主とする
②自発的な保育活動
③保育環境を有効に利用
④生活訓練・健康指導に重点をおく
⑤個別指導の機会をとらえる
⑥全ての子供が楽しく活動できるように配慮する

3、子供と遊び

1、遊びの発達(ビューラーによる分類)
①機能遊び(1歳~始まり、2~4歳で減り、その後多くなる)・・・石蹴り・ボール転がし、三輪車
②虚構遊び(2歳から始まり4歳で盛んになる)・・模倣遊びともいう。ままごと・お店やさんごっこ
③受容遊び(1歳半から3歳にかけて楽しみ、5~6歳で本当に楽しむ)・・・テレビ・絵本
④構成遊び(1歳からはじまり年齢と共に盛んになる)・・・積み木・絵合わせなど創造的なもの

2、自由遊び
保育者が計画を立てて行う保育活動以外の活動
■留意点
①自発性・創造性を高める遊具の準備
②キケンのないように
③個人の発達に応じたもの
④遊ぶ友達や種類に偏りがないように
⑤子供の意思を尊重し、自由な遊びが出来るように
⑥保育者も必要に応じて仲間に加わり、子供の個性を理解し個別指導の手がかりを把握する

3、集団遊び
■留意点
①環境を整え、自発性・創造性を育てる
②グループの構成が偏らないようにし、いつも同じ子供がリーダーにならないようにする
③他の保育活動と関連を持たせる
④勝負を主眼にしない

●ごっこあそびの特徴
・子供の知的・社会的基礎力を養う
・色々なものに変身出来るため、欲求不満の解消になる

2、保育所保育の実際

1、保育形態

1、集団保育
■集団保育を行ううえでの留意点
①グループのメンバーがそれぞれ活躍できるようにする
②グループの意識が高まるように指導する。1つの目的に向かって協同的な行動が取れるように
③できるだけ多くの子供のリーダーシップが養われ、自信と責任感が得られるようにする
④協力し合う喜びを体験し、集団の自治・自主性・個性を発揮できるように導く
⑤個別保育の必要なときは適時に導入し、一人一人の子供が集団に埋もれてしまわないようにする

2、個別保育
■個別保育の留意点
①児童票を活用し、一人一人の子供の家庭環境や生育暦を把握する
②子供の発達段階に適した指導を行う
③家庭と保育士の間に信頼関係を作り、協力を求める
④子供に差別なく、愛情を込めて保育する
⑤子供の欲求不満を取り除く
⑥集団の中の一員であることを自覚させ、社会性を養う
⑦個人保育の反省と評価を児童票に記入する

3、クラス別保育
年齢別に分けられたクラス単位での保育。安定性が有る

4、チーム保育
保育者が複数でチームを組み、共同で保育を行う(複数担任制・全園児を全職員で保育する)

5、解体保育
同一年齢のクラス編成にとらわれずに行う
○縦割り保育・・・クラスそのものを異年齢で構成する
○グループ保育
・自然発生的なグループ・・・気の会う友達
・保育者の意図によるグループ・・・当番など
○コーナー保育・・・保育者がある活動を意図・予想し、活動するのに適した場所に材料・用具・玩具を設置し、そこから子供が主体的な活動を選んだり、生活遊びが出来るようにする

2、一斉保育

■一斉活動・・・主としてクラス単位で、全員が同じ活動に取り組む保育形態。保育士が主導的に行う保育。多人数の子供を少数の保育士が保育するのに効率的。
■自由活動・・・自由遊びが中心となり、子供一人一人の自由意志が尊重される保育形態。個人差に配慮した保育がしやすい。

<自然発生的グループの形成状態の変化>
第一期・・・友達に関心を持つが、遊び方は平行遊び
第二期・・・友達と遊ぶことを喜ぶが共通の目的がない
第三期・・・グループに参加することに喜びを覚える。リーダーが現れる
第四期・・・目的の一致するものや力関係など、遊びを高めるために都合の良いメンバーが集まる
第五期・・・役割分担がはじまり、ワンマンなリーダーを批判する

3、生活指導
■生活指導の方法
①行為を中心にしつける(良いことをしたときには褒める)
②一貫性を大事にする(感情的にならない)
③個人差に応じた指導
④子供の意欲を引き出す
⑤具体的な保育者の行動を模倣させ、根気よく指導する
⑥家庭との連絡を密にする

1、保育実習の基本

1、保育実習の基本

■1、保育の目標(保育所指針より)ポイント語句
ア、養護、くつろいだ雰囲気
イ、基本的な習慣や態度
ウ、愛情と信頼感、人権、自主・協調、道徳性
エ、自然や社会の事象
オ、言葉
カ、体験、創造性

2、保育の方法(保育所指針より)ポイント語句
ア、生活の実態を把握
イ、発達の段階に配慮
ウ、できるだけ個別的な対応、安定感、自主的に集団に適応
エ、遊びを通して総合的に保育
オ、子供の相互の関係作り
カ、文化の違いを認め
キ、性別による固定的な役割分業意識を植え付けることのないように
ク、人格をゆがめることがないように
ケ、ヒミツは、正当な理由なくもらすことがないように

3、指導の基本方針における主な留意点
①発達段階・・・発達的特質を踏まえる
②個人差・・・家庭・地域の実態をつかむ
③生活の流れ・・・調和と変化をもたせる
④自発性・・・子供の自発性を大事にする
⑤総合性・・・生活経験に即して総合的であること
⑥集団活動・・・年齢が低いほど個別的な扱いをする

4、保育のねらい・内容

■ねらい・・・保育の目的をより具体化したもの
■内容・・・ねらいを達成するためのもの
■三歳児以上の各年齢の保育の内容→基礎的事項の5領域
1、健康
2、人間関係
3、環境
4、言語
5、表現

言語

1、言語の発達段階

クーイング(1ヶ月~3ヶ月)・・・「アー」や「クー」など言葉にならない音
喃語期(3ヶ月~1歳)・・・「マンマン」「パパパ」など繰り返し語
片言期(1歳~1歳半)・・・「ワンワン」「ブーブー」などひとつの単語
命名期(1歳半~2歳)・・・二語文、おうむ返し
羅列期(2歳~二歳半)・・・知っている言葉を並べる。感嘆文・疑問文
模倣期(二歳半~三歳)大人の言葉を模倣する。「なぜ?」という言葉が増える
成熟期(三歳~4歳)・・・話し言葉が出来上がる
多弁期(4歳~)・・・よくしゃべる
適応期(5歳~)・・・対話が出来る

絵画のための基礎知識

1、色の基礎知識
・無彩色・・・白と黒と灰色
・有彩色・・・無彩色を除いたほかの全ての色

<色の三要素>
・明度・・色の明るさの度合い
・彩度・・色の鮮やかさの度合い
①純色・・・混ざりのない鮮やかな色
②清色・・・純色に白または黒を混ぜた色。純色より彩度が低くなる
③濁色・・・純色に灰色を混ぜた色。彩度は清色より低い

<彩度>
純色>清色>濁色

<色の三原色・光の三原色>
・減算混合(減法混合)・・・混合するほど暗い色になる
・加算混合(加法混合)・・・混合するほど明るくなる

2、絵画の構成要素
・均衡(バランス)
・左右対称(シンメトリー)
・律動(リズム)
・比例(プロポーション)
・強調(アクセント)
・対象(コントラスト)

■構図
①水平線構図・・・水平線を基調とし画面に安定した変化をもたらす
②垂直線構図・・・垂直線を基調として画面にリズム感を与える
③水平・垂直線構図・・・広さと高さを対比させる
④黄金分割構図・・・古典的技法のひとつで画面を黄金比(1:0.618)にわけ、安定した美しさを出す
⑤三角形構図・・・ピラミッド形の構図で安定感がある。逆三角形は動きが有る

絵画制作

1、描画・制作活動の発達過程と特徴

■幼児の描画の発達過程
①なぐりがき(1~2歳半)・・・錯画期、乱画期とも言われる
②象徴期(2歳半~3歳)・・・描いた絵に名前をつける
③前図式期(三歳~5歳)・・・自分の知っているものを次々書き並べる「カタログ期」、頭から直接足が出ている「頭足人」
④図式期(5~9歳)・・・自分の経験を絵に出来る「レントゲン表現」、気になるものを大きく書く「拡大表現」、太陽などに顔を書く「アニミズム表現」、道の両端の家が倒れたように書く「展開表現」などがある

■制作活動の発達過程
①無意味期(2~3歳)・・・遊びが中心で、目的意識がない
②象徴期(3~4歳)・・・意味づけをする
③創造活動期(4~7歳)・・・道具を使って製作する

2、発達過程区分別の配慮事項
6ヶ月~2歳までは記述なし
2歳児・・・特になし
3歳児・・・感動する心を育てる、自ら表現しようとする気持ちを育てる
4歳児・・・子供同士の模倣や認め合いを大事にする、特定の技能の修得に偏らないようにする
5歳児・・・表現しようとする意欲を高める、特定の技能の修得に偏らないようにする
6歳児・・・イメージがわく様な雰囲気を作る、特定の技能の修得に偏らないようにする

3、描画材料を使った技法の色々
指絵の具・・・フィンガーペインティング
ひっかき絵・・・スクラッチ
型押し・・・スタンピング(版画の一種)
あわせ絵・・・デカルコマニー(半分に折った紙の片面に絵の具をたらし開く)
墨流し・・・マーブリング
吹き絵・・・ドリッピング
こすりだし・・・フロッタージュ(ざらざらしたものに柔らかい紙を置いてこする)
貼り絵・・・コラージュ

プロフィール

Mikami Kako

Author:Mikami Kako

おことわり

保育士・図書館司書に関しては、旧システムによるものなので、現在のもの科目編成や内容にずれがあります。放大についても閉講科目が含まれます

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